ツェンメリットコーティング

今回本格的に初めてチャレンジのツェンメリットコーティング。
ちなみにヤクトティーガーでツェンメリットコーティングが施されているのはポルシェタイプのみ。
しかも、第653重戦車駆逐大隊がヤクトティーガー導入の時季だけコーティングが施されており、1945年3月中の戦闘で失ったポルシェタイプでは施されていたコーティングはすべて剥がされている事が手元の資料で確認出来る。
ヤクトティーガーでのコーティングは時期が非常に限られ、手元の資料では1944年10月7日の貨車輸送の写真の段階では施されていたコーティングが1945年1月には既に剥がされているのが確認確認出来る。


コーティングをするにあたり、マスキングテープで必要のない部分を覆う。
尚、今回は3号車を作っているため写真の部分にコーティングを施すが、車両によってはコーティングの面積が違うので、今後作る時はその違いをお見せしようと思う。
まあ、今回の車両はテスト車両のため、おそらくコーティングは施されたままだと思われる。使用した物はタミヤエポキシパテを薄く伸ばした物にライオンロアのツェンメリットコーティング用ツールを用いますが、ツールにパテが着かない為に薄く伸ばしたパテの表面にメンソレータムを薄く着ける。
伸びをよくし、手に着かないようはじめからメンタムを混ぜる作例を見た事があるが、あれをやるとキットとの食い付きが悪くなるので、お勧めできない。
表面がかなり硬くなったところでマスキングテープを剥がす。
完全に硬化した後でも、薄く伸ばしている事で、ちょうどコーティングのモールドの厚みの薄い所からきれいに剥がれる。
厚ぼったいコーティングではあまりうまくいかないので薄くパテを塗りつける事を心がけるように。
車体リアパネルは構造物がいくつもあるため、コーティングがしづらい。
写真の作例でも上半分はキットに薄く塗りつけたパテにツールでモールドを入れたものだが、下半分はツールでは綺麗にモールドを入れる事が出来ない。
そこで別のプラ板にコーティングを施して完全硬化したパテを上手く剥ぎ取り、キットのモールドに合わせてくり抜き瞬間接着剤で接着という手法を取り入れてみた。
これなら入り組んだ部分でもかなりきれいにコーティングが施せる。
小さな隙間程度であれば、この上から細くしたエポパテを乗せてツールで再度モールドを入れればほとんど目立たなくなる。