配線だけなら楽なんだけれど・・・

まず投光器を折り畳みにするにはこのパーツL17から作り直すことに。
ヒンジのモールド位置がおかしいので、その辺をパーツI16と合わせながら位置決めをします。
ヒンジ部分は細いコードの中身を抜いたものを使用。
なぜコードを使うのかといいますと、多少の無理がかかっても割れることなく、しかもコードの材質と瞬間接着剤との相性はとても良く、一度がっちり接着するとそうそう剥がれません。
コードを用いてのヒンジの技術は今から20年ほど前にHJ誌で活躍されていました小澤先生に直接教えていただきました。
パーツL32 にある投光器の上下をしっかり押さえる部分はモールドになっているため、ここでは削り落して、エバーグリーンのプラ材で作りなおし。
このとき、ロックする部分は可動とし、実際に投光器を起こした時、しっかりロック出来るようになっています。
本当は真鍮で作ればよかったんですが、まだこのときは旋盤は引っ越した時の段ボールの中に入ったままだったのは内緒(ぇ)。
メインの電源コードはヒンジにも用いたコードの中身を抜いた物を使用。
今回投光器の可動部分に合わせてフレキシブルでないと困るので、両端に0.3mm真鍮線を入れて形状を固定しますが、可動部分は真鍮が来ないようにします。
パーツI20のコードを差し込む部分にはあらかじめ0.3mmの穴を開けておき、コードは3本を写真のようにまとめて曲げて形作り、パーツと合わせる部分にはあらかじめ瞬着で固定しバラけないようにしてあります。
接着は瞬間接着剤を用い、しっかりと行う。
コードの弾力でパーツが歪まないように、あらかじめしっかり曲げて形を作っておく。

配線はたぶんこれで正しいであろうと思うけれど・・・
現存する60cmサーチライトを参考とし、それらしく配線を行いました。
曲げがかかる部分には真鍮は入っていないので、折り畳みにも十分対応。
ヒンジパーツのボルトは小さく感じたので、ここでもアドラーズネストの六角ボルトヘッドSSを使用。
で、ここで10年ぶりに旋盤登場。
何を作っているのかというと・・・
左がキットのパーツ、その横はいろいろと試行錯誤した試作品。
投光器の旋回ギア機構は写真を見ると、一見戦車のそれに似たように見えるので、自作することに・・・。
それにしても最近は良い資料があって、10年前に作った時はこの形状は私も良く分からなかったのですが・・・
この本の存在は私のUHU製作熱をさらにヒートアップさせました。
UHUを作るにはこれ以外は考えられないといいますか、今まで自分が集めた資料がすべて無駄になるほどよくぞここまで集めたというか、海外のサイトで見つけた不鮮明なジェネレーターの写真もこの本では大判でしっかり載ってますし、車体後部のジェネレーター用マフラー(らしい)の写真も載ってるし、本当今までの私の苦労が一掃されるそんな存在です。
もちろん、今回の旋回ギア機構の形状もしっかり写ってますのでぜひ皆さんのその眼で確かめてください。
で、自作パーツを取り付けてみた感じです。
大体こんな感じに見えるのですが、これが限界。
細かな部分は今回の資料でも完全には把握出来ないのでフィーリングだけでもという事で・・・(汗)
   今回出来るだけ可動出来る部分は可動しようという事で、強度的に足りない部分は真鍮板から製作。
エッチングで半田のコツがだんだんわかると、応用でパーツL6を真鍮板から同じサイズで製作。
こんなものまで自分で出来るようになると、だんだん金属加工の楽しみが増えて来ますね。
しかし、最近は中国の金属需要のせいか、安い真鍮板が手に入りにくくなってとても不便です。
ハンズで購入した0.3mm板が500円以上なんですから、金属加工が楽しいとはいえ結構出費が・・・。
   キットの説明ですと、L6は折り畳む状態ではライト側に接着ではなく、土台の方に接着の指示になっているのですが、それだと、カバーをかけたとき、出っ張った部分で破らないだろうか?という疑問と、実車の写真を見ていると下の方が外れそうに見えるんですよ。
なので、私は以前作ったUHUと同様にL6はライト側に付くと判断し、作例のようにいたしました。
でないと、L6の両サイドについている蝶ネジの意味が説明できないでしょう。
あれは倒した時にも可動しないよう、ライト基部に突き出ている部分に挟んで締め付け固定する物と思う物で。

  L6をひっかける部分であるパーツG5はL6に接着の指示になっていますが、自論からL5に接着するんですが、パーツの形状がただの○なので、0.2mmの真鍮線をハンダでつけて、L5に穴を開けて差し込んで固定し、L6がひっかけられるようにしました。
 可動させるといったら、これも作り直しました。
0.5mmの真鍮板と0.5mm真鍮線、エッチングパーツのランナーを利用してパーツL30を稼働出来るようにしちゃいました。
ちなみに真鍮板を切りだすのに、自分はCRAFT Choki金属クラフト「直刃」を使用しています。
0.5mmの真鍮板までなら結構楽に(とはいってもある程度力は要りますが)切れます。
 赤外線投光器を回転させるときに車内で干渉しないよう前に倒せるようにしたのでしょうか。
前に作ったUHUはショーモデリングのキットを用いたんですが、その時はこの部分はちゃんと可動出来るようにパーツ分割がなされていたんで、ここまで苦労することなく可動出来たんですよ。